展覧会・イベント
2017.06.07
美術学科彫刻コース2年生課題制作「造ることから考える」成果発表展
美術学科彫刻コース2年生課題制作「造ることから考える」成果発表展が開催されます。
現3年生が2年生時最後に制作した課題発表展です。
日程:2017年6月6日(火)~6月17日(土)
時間:10:00〜19:00(最終日17:00まで)
場所:日本大学芸術学部 江古田校舎 A&Dギャラリー
参加学生(美術学科 彫刻コース 現3年)
キム/二宮 由衣/保坂 聖也/吉田 純歩/園田 恵蓮/大久保 貴志/宮崎 虹季/望月 優/竹村 太一/酒井 隆/野田 広城
展覧会について
この展覧会は、美術学科彫刻コース2年生最終課題「造ることから考える」という14日間の短い制作期間を記録した成果展覧会となります。課題には、概念と制約が設定されました。概念にはクロード・レヴィ・ストロース氏の「ブリコラージュ」を引用、制約には時間的制限を用いることで作品を完結させた作品群となります。制約は6つ、作品は全てのこの制約で作られています。時間と制作の狭間で奮闘した彼らの作品をご鑑賞ください。
課題立案者より
「ブリコラージュ」という言葉を課題の概念として用いました。「有り合わせの道具や素材を用いて、自分の手で物を造る」というこの言葉を用いたのは、「課題に取り組む」という学生の受動的な姿勢から、「日常から、常に主体的に何かを思考し発見する」という主体的姿勢に移行させたいという思いからです。また制作に制約を用いたのは、日常という時間をより濃密に過ごすためでもありました。テーマや素材が自由になり、自分が本当に作りたいものを作れるようになる一端を掴むことがこの課題の本質にあります。アイデアを出すだけのような一時的な課題ではなく、一つのテーマから日々更新されていく状況が彫刻という形に定着されていくこと。未完の中にも、それぞれの作品に繋がりがあり、作家へ進み始める意思が見え隠れしています。そんな姿を感じ取っていただけたら幸いです。
美術学科専任講師 飯田竜太