キャンパスニュース

2020.10.31

自画像デッサンコンクール中止にともなう講評と作品掲載

今年度も自画像デッサンコンクールを行う予定でしたが、コロナの影響のため作品制作が行えない高校も多かったことから中止となりました。

 

本年度早い段階から制作を進めていた日本大学東北高等学校、土浦日本大学中等教育学校の出品作品の講評をこちらにあげさせていただきます。

 

日本大学東北高等学校

 

安齋 真帆 (あんざい まほ)

 

丁寧に鉛筆を走らせている自画像だと感じた。画面いっぱいに描きあげているところも印象に残った。特に髪の毛はしっかりと塗り込み、髪の毛の質感や、頭部のカタチを球体としてよく描きあげている。更にマスクの右に見える頬から首の量感もよく表現されている。残念なところは、白いブラウスと黒いセーターに量感がないところだ。マスクも折り目に表面に気を取られ、顔という塊を弱くしてしまっている。しかし、上記の点に注意して描き込めば、かなりの完成度の高い佳作に仕上がると確信できる作品だ。

絵画コース 絵画専攻 教授 大庭 英治

 

 

佐藤 雪乃 (さとう ゆきの)

マスクをしている自画像というのは,今年を象徴していますよね。メガネやマスクなど描きどころがたくさんあって大変だったと思いますが,丁寧に描いてあります。特にマスクはその奥の輪郭の形まで感じることができとてもいいです。鉛筆のトーンは綺麗なので,ここに顔や体の回り込んでいく形や体の上を向いている肩の形を追う表現が入ってくると更によくなると思います。

絵画コース 絵画専攻 専任講師 坪井 麻衣子

 

 

添田 日奈 (そえた ひな)

画面にバランスよく配置され、特に髪の毛の表現は良いと思います。光に当たっている部分はあまり誇張すぎると質感や頭のかたちから離れていくこともあるので、気をつけましょう。首から下ももう少し丁寧に観察すると、さらに良くなると思います。

彫刻コース 彫刻専攻・地域芸術専攻 教授 鞍掛 純一

 

 

遠宮 綾乃 (とおみや あやの)

遠宮さんの自画像で良いところは、細部まで手を抜かず丁寧に描いているところです。
気になるところは、顔の方向が斜めを向いているのにマスクが正面を向いていて顔にフィットしてないように感じます。それと首の下の影は少しトーンを落としても良いかもしれません。鼻や口が描けると自分らしさが出てくるのでしょうが、マスクの自画像はそれがない分、難しいですね。

彫刻コース 彫刻専攻・地域芸術専攻 教授 大槻 孝之

 

 

永沼 綾香 (ながぬま あやか)

 

非常に力強い自画像です。鉛筆の使い方に慣れてくると、もう少し奥行きの表現が進むと思います。形の組み合わせや、手前と奥、質感の違いをさらによく観察するとで、表現の幅が広がるでしょう。

彫刻コース 彫刻専攻・地域芸術専攻 教授 鞍掛 純一

 

 

松﨑 萌香 (まつざき もか)

 

松﨑さんのこの自画像は本当に丁寧にしっかり観察して描いて行きましたね。一番こちらに伝わって来るのは,人物の表情だと思います。松﨑さんのこの自画像を見た時の印象は,今思っている不安な気持ちや,又その反面自身の希望など相反する色々な気持ちがこの表情から強く伝わって来ます。

絵画コース 絵画専攻 教授 瀬島 匠

 

安田 百花 (やすだ ももか)

 

安田さんの自画像で良いところは、描写力があって思いっきり描こうとしているところです。鉛筆の線ものびのびしていて良いと思います。
頭や首、胸の大きな組み立てを意識して描くともっと良くなるでしょう。顔の左側面の髪の毛も頭の後ろに回り込むような奥行きが出るといいですね。

彫刻コース 彫刻専攻・地域芸術専攻 教授 大槻 孝之

 

栁沼 幸多 (やぎぬま こうた)

 

淡い色彩が目に映る。奥行き感はないが、性差、真摯さがを伝わってくる。しかし描き切ると言う意志までは伝わらない。そここそ芸術の本質的な部分ではないか。デッサンの狂いなどもはや問題ではない。表現としての力、ここに込める何かを実装させることがデッサンの強さとなる。素朴な眼差しのまま、描くことやめないでほしい。

彫刻コース 彫刻専攻 准教授 飯田竜太

 

添田 旺彦 (そえた おうげん)

出品された作品の中でパッとこちらの作品が目に飛び込んできた。肩の形はやや狂っているが,全体の雰囲気で何かを伝えたい意志が伝わってくる。デッサンの狂いも表現としての力と感じる。素直な目がとてもよく,伸び代を感じます。

絵画コース 絵画専攻・大学院造形芸術専攻 非常勤 木下 晋

 

土浦日本大学中等教育学校

 


今美 祐香子(いまみ ゆかこ)

紙の隅々まで気を配って描かれた自画像は、とても緊張感があります。少し首を傾けた顔の表情と優しい目のまなざしは、自分の内面(将来の希望や不安など)を写し出しているように思えます。全体的に少し暗めに感じますが、鉛筆のハーフトーンを活かし丁寧に仕上げているところが、今美さんの世界観となりその独自性を高く評価したいと思います。

絵画コース 版画専攻 教授 笹井 祐子

 

御任 南友(みとう なゆ)

よく観察し、形体を追求しようとする真摯な制作姿勢が伝わってきます。実際の大きさよりも大きめに描いていますが、頭部先端をあまり画面から切らずに、全体を少し小さく捉えた方が、より描きやすかったように思います。何より、顔の部分だけでなく、首、襟元、セーターまで画面のすべてを同等に扱っているのが、この自画像の最も良いところです。

絵画コース 絵画専攻 福島 唯史